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ステンレス流し台の普及

「台所」ということばの語源からはじまり、明治時代から現在のシステムキッチンの登場まで、日本の台所事情の変遷をご紹介します。

●ステンレス流し台の普及

DK(ダイニングキッチン)のスタイルと
ステンレス流し台は文化的生活のシンボル
ステンレス流し台の普及は、昭和31年(1956年)に公団晴海団地のDKに取り付けられたことから始まります。それ以降、一般家庭にも急速に普及していきました。 それまでの流しの主流といえば、木製亜鉛鉄板張りや人造石の研ぎ出しでしたが、 清潔感あふれるピカピカのステンレス流し台が主役の座を奪って行きます。
DKスタイルは、従来の「茶の間」が食事室兼台所となり、卓袱台(ちゃぶだい)を椅子式のテーブルに変えたというだけにとどまりません。DKを家庭のメインステージへと押し出していったのです。 ステンレス流し台の普及とともに、電気冷蔵庫や電気炊飯器などの家電製品も家庭に浸透するようになり、家事労働の省力化や時間の短縮をもたらしました。
ステンレス流し台は、プレス工法による大量生産の実現によってコストの問題がクリアーできるようになったために、その普及に輪をかけることになりました。

slen公団住宅のダイニングキッチン

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