キッチン・バス工業会 > 統計資料・刊行物 > キッチンの歴史 > 都市部の台所事情
「台所」ということばの語源からはじまり、明治時代から現在のシステムキッチンの登場まで、日本の台所事情の変遷をご紹介します。
終戦直後は台所どころではなかった
都市部では、戦前でも「ガスかまど」もガスコンロもあり、台所の改善は少しずつ進められていましたが、戦争によって様相が一変します。
戦災を受けた都市部では、台所どころではなく、とりあえず雨露をしのぎ、飢えをしのぐことだけで精一杯でした。
電気・水道・ガスも大打撃を受けたために、急場しのぎの炊事場を外に作り、そこで炊事作業を行わざるをえない人が沢山いました。
これらが改善されるのは、昭和25年以降のことです。
戦後の住宅の台所:小住宅の台所(戦後2~3年)